ベーシストの Steve Swallow/ スティーヴ・スワロウを知ってますか?
モダンジャズのジャイアントの一人で、僕はジャズベーシストの歴史で好きなベーシストを5人選べ!と言われたらその中に入ります。日本だと一部のジャズファンは知ってるかも知れないですが、そんなに有名じゃないんですよね。不思議です。
彼が共演したミュージシャンは John Scofield,Pat Metheny, Carla Bley, Gary Burton, Art Farmer, Jimmy Giuffre, Paul Motian, 。。。
そうそうたるミュージシャンに信頼されるベーシストです。ここではそんな素晴らしいベーシスト!スティーヴ・スワロウの機材、代表的な音楽(僕の好み)を紹介します!
戦車のようなベースと美しいメロディー Steve Swallow/ スティーヴ・スワロウの紹介
Steve Swallowのスタイル、機材
スティーヴ・スワロウは5弦(Hi-C)をピック弾きで弾くベーシストです。このスタイルは大分稀ですよね。
当初はコントラバスを弾いていて、後にエレクトリックベースに転向しました。映像なんか見ていても初期は4弦ですが、高音でメロディーが弾きたいということで上の弦Cを足しての5弦です。
使用している楽器は『Citron』というハンドクラフトのメーカーのオーダーメイドのベースです。スティーヴ・スワロウのソロは美しいです。
英語ですが2009年のスティーヴ・スワロウのインタビューで機材、楽器の移り変わりについて語ってます。
Steve Swallowの音楽を紹介
ここからスティーヴ・スワロウの音楽紹介です!
ジミー・ジュフリー/ Jimmy Giuffre との共演
このアルバムの録音は1961年でECMから出ています。スティーヴ・スワロウは当時コントラバスを弾いていました。この当時からジャズベーシストとして活躍していました。
で、このアルバム『Jimmy Giuffre 3 – 1961』ですが僕のベストジャズアルバム ベスト5に入るアルバムです。お前さっきからベスト5、ベスト5言い過ぎじゃない?と思うかもしれませんが、本当に最高のアルバムなんですよ。是非通して聴いてください。
すっかりおじいちゃん、おばあちゃんのスティーヴ・スワロウ、カーラ・ブレイがこのアルバムについて語っています。英語ですが。
ジョン・スコフィールド/ John Scofield との共演
スティーヴ・スワロウとジョン・スコフィールドは40年くらい一緒に弾いてる盟友です。
紹介するのは1981年のライブ映像とアルバム。この時代の John Scofield が1番好きです。アツすぎる演奏。
ちなみに僕は2022年にベルリンでのジョン・スコフィールドのライブに行きました。その時はデイヴ・ホランドとのデュオだったのですが、やっぱりジョンは相変わらずアツかったです。僕は特にギターサウンドのファンじゃないんですがジョン・スコフィールドのサウンドはやっぱり特別でした。
上のライブと同じ年のライブ録音のアルバムです。このアルバムはやば過ぎる。この年は3枚のライブ録音のアルバムあるんですが全部ものすごいです。僕は全部レコード持ってます。
Gary Burton, Pat Metheny との共演
パット・メセニーともやってます。
カーラ・ブレイ/ Carla Bleyとの共演
カーラ・ブレイはチャーリー・ヘイデンの名作『Liberation Music Orchestra/ リベレーション・ミュージック・オーケストラ』のピアノ、編曲も担当しました。また自身の曲も高く評価されるジャズピアニストです。
実はカーラ・ブレイは1番最初に紹介したジミー・ジュフリーのアルバム『Jimmy Giuffre 3 – 1961』でのピアニスト ポール・ブレイ(Paul Bley)の前妻で、スティーヴ・スワロウは3人目の夫です。
ということで夫婦でアルバムの制作もしています。やっぱりロマンチックな音。
その後も創作意欲は燃え続けています。オーケストラ・アルバム『ザ・ヴェリー・ビッグ・カーラ・ブレイ・バンド』
まとめ
音楽を聴いてもらってわかったと思うんですが、スティーヴ・スワロウのウォーキングベースは誰も止められない戦車です。そしてソロになると突然美しいメロディーを奏で始める。
ベーシストの鏡ですね。大好きです。スティーヴ・スワロウ。
コメント