ジェームス・ジェマーソンはモータウンのメインスタジオミュージシャンであるファンク・ブラザーズのコアメンバーとして、1960年代のモータウンの楽曲の大部分でベースを演奏しました。これは20~30曲といったレベルではなく何百ものレコーディングに及びます。ここではとりあえずジェマーソン入門編として音楽をまとめてみました。
ジェームス・ジェマーソンのようなベースを弾きたい方はこちら

ジェームス・ジェマーソンが彩ったモータウン名曲
- ジェームス・ジェマーソンが彩ったモータウン名曲たち
- マーヴィン・ゲイ – What’s Going On (1971年)
- マーヴィン・ゲイ & タミー・テレル – Ain’t No Mountain High Enough (1967年 / 1970年)
- スティーヴィー・ワンダー – For Once In My Life (1968年)
- ジェマーソン・サウンドの秘密:その楽器とテクニック
- ジェームス・ジェマーソンのベースラインが載ってる本
- ジャクソン5 – Darling Dear (1970年)
- フォー・トップス – Bernadette (1967年)
- スプリームス – You Can’t Hurry Love (1966年)
- I Heard It Through The Grapevine (1967年)
- フォー・トップス – Reach Out I’ll Be There (1967年)
- スティーヴィー・ワンダー – Uptight (Everything’s Alright) (1966年)
- テンプテーションズ – My Girl (1964年)
- スティーヴィー・ワンダー – I Was Made To Love Her (1967年)
- まとめ
ジェームス・ジェマーソンが彩ったモータウン名曲たち
ジェマーソンがベースを演奏した「数百」ものモータウンのヒット曲の中から、特に彼のベースラインが光る有名な楽曲をいくつかご紹介します。これらの曲は、彼の創造性と技術の証であり、今日でも多くのベーシストに影響を与え続けています。
マーヴィン・ゲイ – What’s Going On (1971年)
泥酔状態でスタジオに連れて来られたジェマーソンが、床に横たわったままこの象徴的なベースラインを演奏したという伝説的なエピソードが残っています 。
このライブ映像では1分25秒くらいでジェマーソンが弾いているのが見えます。感慨深い。。。
マーヴィン・ゲイ & タミー・テレル – Ain’t No Mountain High Enough (1967年 / 1970年)
この曲には主に2つの有名なバージョンがあり、ジェマーソンは両方のバージョンでベースを演奏しました 。
ベーシストの Joe Dart が所属する Vulfpeck からジェームス・ジェマーソンのベースを可視化した動画が出ています。この動画では正確な音は分かりませんが、音楽に合わせて目で追ってると面白いですよね。楽譜も要はこれと同じように見れば楽しいですよ。
ダイアナ・ロス版では、オーケストラと一体となった彼のベースラインが、曲のムードとメッセージを大きく変えています 。
スティーヴィー・ワンダー – For Once In My Life (1968年)
彼のジャズのバックグラウンドと、コード構造に対する深い理解が反映された、非常に複雑でありながらも楽曲に素晴らしい基盤を提供しています 。
ジェマーソン・サウンドの秘密:その楽器とテクニック
ジェームス・ジェマーソンの独特なグルーヴは、彼の使用楽器と演奏技術から生まれました。


ジェームス・ジェマーソンのベースラインが載ってる本
紹介するのはジェームス・ジェマーソンの英語の書籍です(日本語版は希少でプレミア価格!)。 内容は半分が物語、半分が彼のベースラインの楽譜で構成されています。タブ譜はないものの、楽譜が読めなくても音符の黒を追っていけば音の上下が目で見えるので、なんとなくの流れを感じながら音楽と一緒に楽しめます。
また、Vulfpeck(Joe Dartが所属)の動画では、ジェマーソンのベースラインを可視化した映像が公開されています。 音そのものは正確には分かりませんが、曲に合わせて視覚的に追うことで、楽譜の楽しみ方がぐっと広がります。 楽譜も「音を視覚で追う」という意味では、同じように活用できて面白いですよ。
DVDも出ています。
ジャクソン5 – Darling Dear (1970年)
シンコペーションを多用したベースラインの素晴らしい例で、多くの緊張と解放が表現されています 。
フォー・トップス – Bernadette (1967年)
ルート、5度、オクターブの動きを基盤としつつ、リズミカルな空間の作り方や16分音符の挿入が独創的で、後の多くのベーシストに影響を与えました 。
スプリームス – You Can’t Hurry Love (1966年)
シンプルながらも、バンドを次のコードに先導するような、大胆なコードの先取り(アンティシペーション)が特徴的です 。
I Heard It Through The Grapevine (1967年)
彼のサウンド、アーティキュレーション、クリーンなアタックのすべてが詰まった名作です。
マーヴィン・ゲイのバージョンも素晴らしいです。
フォー・トップス – Reach Out I’ll Be There (1967年)
ドラムの「フォー・オン・ザ・スネア」と組み合わさり、跳ねるような感覚とアンティシペーションが特徴的です 。
スティーヴィー・ワンダー – Uptight (Everything’s Alright) (1966年)
単純ながらシンコペーションが光る一曲です 。
テンプテーションズ – My Girl (1964年)
彼のヒット曲の一つとして挙げられており、この曲のベースラインもまた多くのリスナーを魅了しました 。
スティーヴィー・ワンダー – I Was Made To Love Her (1967年)
名曲。。。
まとめ
ジェームス・ジェマーソンは、常にバンドの核となり、その聴き手を惹きつけるベースラインで楽曲に生命を吹き込みました。彼のプレイスタイルは、その後の様々な音楽ジャンルのベーシストたちに計り知れない影響を与え続けています。彼のベースラインに耳を傾け、モータウンサウンドの奥深さをぜひ体感してください。
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